嘘にまみれた「私」の脱ぎ方

人から嫌われないために装っていた「私」を脱ぎ捨てて、素の自分で生きていく決意をした私の大暴走をご覧あれ!

もし、母親から「離婚を考えている」と打ち明けられたら、あなたならどうしますか?

さか自分が離婚騒動に巻き込まれることになるとは思いませんでした。ちょっと前に『熟年離婚』なんて言葉が流行りましたが、自分の両親に限っては有り得ないとスルーしていましたね。
その一方で、『お母さん、よく耐えてるなー。私だったら家族捨てて離婚してるわー』なんて思ってたわけですから、結局、見て見ぬふりをしていただけで、いつかこういう日が来ることを心のどこかで悟っていたのかもしれません。

この離婚騒動で、かなり多くの気づきを得たのですが、まだ整理しきれていないので、今回は概要だけをまとめました。

 

まず第一章では、離婚の危機を迎えるまでの流れを、
続く第二章では、それに対して具体的にどういうアクションを起こしたのかを、
そしてラスト第三章では、どのように事態が好転したのかを、なるべく簡潔にお話しします。


第一章 両親が離婚の危機を迎えるまでの流れ

の発端は半年ほど前でしょうか。突然、母が過呼吸の発作を起こしたのです。原因は父の浮気疑惑でした。

しかし、母に疑いを持った原因を聞いてみると、その内容は支離滅裂でした。家族で話し合った結果、更年期で精神のバランスを崩しているということになりました。

それからしばらくは安定していましたが、その後、三回ほど同じような騒動が起こります。ひどい時は、夜中に家を飛び出して行きそうになったこともありました。その度に、なんとかなだめて、母が毎日楽しく過ごせるように、それぞれが気を配ってきました。

 

そして訪れた運命の日。きっかけは些細なことでした。夕食時に父が母に対してうんざりしたような態度を取って、その後、しばらく口を聞かなかったのです。
その翌日のことでした。母が「離婚」を口にしたのは。

それまでにも、何度か「離婚」の文字は出ていたのですが、私を含めて家族は衝動的に口走っているだけだと思って、まともに取り合いませんでした。
しかし、その日、じっくりと母から話を聞いた私は、母の決心は簡単には変えられないということに気がつきました。

母が離婚を考えた理由は、

「父からは愛情や思いやりまったく感じられない。このまま家政婦を続けるくらいなら、自立して一人で生きていった方がよほどマシだ。もう若くないし、決断するなら今しかない」

というものでした。

 

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私はそこではっとしました。これまでお母さんのことをお母さんとしてしか見てきませんでしたが、「お母さんにも一人の女性としての人生があって、それは私たちが巣だった後もずっと続いていくのだ」ということに気がついたのです。
母の置かれた状況に自分を重ねてみると、その気持ちが痛いほど理解できてしまいました。そして、私はもう無理に母を引き留めることができなくなってしまったのです。
だって、それだと母は幸せになれないんですから。

 

第二章 具体的に起こしたアクション

れでも、両親が離婚してしまうのは嫌でした。
部屋で一人になった私は年甲斐もなく泣きました。泣きながらも、離婚を避けて、なおかつ母も幸せになれる方法はないかと必死で考えました。
そして、当然のことに気がつきました。

「お父さんが愛情と思いやりの心を持ってくれれば、母も幸せになれるし、離婚の必要はなくなるはずだ」

ここで父がどうしようもない人間ならあきらめていたと思います。しかし、昔は大嫌いだった父ですが、一緒に仕事をするようになってからは、『不器用なために誤解されやすいだけで、悪い人ではない』というふうに見直すことが増えていました。

 

●父と母に手紙を書く

そこで、一か八か、父に手紙を書くことにしたのです。

内容は、

  • 母が離婚を切り出した理由と、その決意が固いということ
  • それを変えられるのは父以外にいないこと
  • 父には良い部分もたくさんあるのに、母はそれが見えなくなっているということ
  • それを解消するには、「愛情」「思いやり」が必要なこと
  • 愛情や思いやりを上手に伝える方法
  • 父には自分を変える力が十分に備わっているということ

こういった内容を、原稿用紙二十枚以上にも及ぶ長文で書き綴りました。それくらいの枚数を割かなければ、父の心は動かせそうにありませんでした。
また、父には素直になってもらう必要がありました。自分は変われるのだという自信を持ってもらうことも必要だと感じていました。なぜなら、父は父で長年傷つき続けてきたことを知っていたからです。

今回は詳しいことは省きますが、二人の仲を修復するには母にも変化が必要だと感じていたので、母にも別な内容の手紙を書きました。

 

●潜在意識に祈る

さて、丸一日かけて書いた手紙を両親に託しました。
もう夜遅かったので、返事を待たずに私は布団に入りました。眠るためではありません。マーフィー博士の本に書かれてあったように、祈りの言葉を唱えるためでした。

私は無宗教なので、普段は「祈り」や「神」という言葉をあまり好まないのですが、その時は「祈る」という行為が、自己暗示や他のアプローチ方法よりもしっくりきたのです。

唱えたのは次のような文句です。

 

「私は、父の中に神聖な愛が眠っていることを知っています。それらはもうまもなく目覚めるでしょう。そして、父は母に十分な愛情を注ぐようになり、それゆえ母もまた父に愛情をもって接するようになるでしょう」


自己催眠状態を作り、上記の祈りを十回以上繰り返しまいた。
そして、気づいたら朝になっていました。

 

第三章 どのように事態が好転したのか

覚めた時、私はだいぶ穏やかさを取り戻していました。
やれるだけのことはやったのだからあとはなるようになるだろうという気持ちでした。

そして、いつものように階段を下りていくと、奇跡・・・というと大げさになってしまいますが、とにかく変化が起こっていました。

台所で笑顔の母が待っていて、

「手紙読んだよ。ありがとう。お父さん、本当に急に変わったの。あなたが話してくれたおかげだと思う。お母さんもよく考えてみたんだけど、少し長い目でお父さんが変わるのを待ってみようと思う。それに、お母さんにも悪い部分があったってことにも気づいたよ」

こんな感じの話をしてくれたのです。

「あなたには心配ばかりかけて悪かったわね」と。

その瞬間、これまでに感じたことのない安心感に包まれました。物心ついた頃から感じていた不安が、すーっと体から抜けてったような気がしたのです。

 

おわりに

うして、私たち家族は再スタートを切りました。
父はまだ完全ではありませんが、毎日、自分にできることを一生懸命考えて行動しています。母もそれに反応して、父に対する対応が優しくなってきました。
しばらくは私がサポートしていく必要がありそうですが、ずっと憧れていた理想の家族に大きく近づけたように感じます。

私自身、母とは一緒に出掛けることもできず、父とはろくに口も聞けないような状態だったのですが、今ではほとんど普通の家族と変わりません。

「どんなに変わりそうにない状況でも、まず自分が変われば、事態は絶対に好転するんだよ」

家族関係に悩んでいる人だけでなく、その他いろんな人間関係に悩んでいる人たちにそう伝えたいです。もし今できることがあるのなら、プライドや葛藤を捨てて実行してみてください。その方がずっと楽に、楽しくなれます。

 

▼お母さんにカウンセリングを勧めてみるのも◎

客観的な意見を聞くことで、お母さんがお父さんのことを誤解していたということに気づく可能性もあります。

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追記(2016/08/27)

念ながらこの後も両親は危機的な状況を繰り返していますが、最近はあまり気にならなくなりました。

この記事を書いたころはまだ「現状を変えること」に執着していましたが、いまは「両親が離婚しても、私が変わるわけではない」と考えるようになったので、そのおかげだと思います。

家を出たことで「実家から母が出て行ったら父と弟のために家事を負担することになるのだろうか?」という不安からも解放されました。